先日、女性起業家の方とお話ししていて、
「社長の心の専門家サポートって必要よね」
と興味深いことをお伺いしました。
その方は、起業にあたって入念に準備したというよりも、
まずはとにかく行動してみようと思い法人を立ち上げたそうです。
サービスは1からつくり、その都度、販売流通やオペレーションの設計、
Webなど、とにかく走りながら勉強されてきたとか。
数年が経ちようやく事業が軌道にのってきたところで、
今はスタッフも数人かかえていらっしゃいます。
山あり谷ありの中で、その都度コンサルや業界の先輩に話を聞く、
と積極的に行動されていたそうです。
時には情報過多になったり、「それは自分の会社にあうやり方なのだろうか」と
不安に思うこともあったり。そして実際にやってみて
「これはだめだ」と後退して落ち込んだこともあったとか。
「それがあったから今があるのよ!」と
笑顔でおっしゃるところは、さすがにたくましい!
さらにお話をしていると、税理士さんや社労士といった
専門的に会社経営をサポートしてくれる人のように、
コーチングがあればそんな迷っている時間をムダにせず
もっと早く進んでこれたのかも、とおっしゃいました。
とにかく会社を引っ張っていかなきゃ!という
社長の立場だからこそ、何が会社にとっていいのかわからなくなる。
事業や経営の実務のことを相談できる人はいても、
会社のビジョンや戦略を考え、悩みがある時に
社長の心を正直にさせてくれる人も大事よね。
自分が決めなきゃ!でもどうしたらいいんだろう…
という気持ちによりそって、「社長の心」を
専門的にバックアップしてくれる人がいたら本当に心強いと思う。
そうお話されていました。
紆余曲折、Try & Errorにも必ず意味はあります。
そこから学び、成長していくことにも価値がある。
とはいえ、お客様・社員・その他のステークホルダーが目の前にいて
ビジネスをまわしていく中で、そんな悠長なことも言ってられない。。
意思決定のための軸となる自分・会社・社員の価値観を
常に中心にもっておけること、これも良きリーダーの条件かもしれません。
そしてそれは、うまれもった素質だけではなく、
つくっていけるものだと思います。
コーチの力も借りていいんです。
外部の力を借りることは、経営者の弱さではなく、
組織を強くしていくための栄養剤とも言えると思います。